9.11後のアメリカで、真実を求める記者たちの物語、「記者たち〜衝撃と畏怖の真実〜」について書いていきます。
原題は「Shock and Awe」。
スタンド・バイ・ミー(stand by me)のロブ・ライナー監督が指揮をとり、さらに出演もしています。
ニューヨークが舞台の映画ではないのですが、ニューヨークに関する映画なので書いていきたいとおもいます。
「記者たち〜衝撃と畏怖の真実〜」の登場人物
ジョン・ウォルコット(ロブ・ライナー)
ナイト・リッダー社のワシントン支局長。
正義感が強い。赤入れもぬかりない。
ジョナサン・ランデー(ウディ・ハレルソン)
ナイト・リッダー社の記者。既婚。
ウォーレン・ストロベル(ジェームズ・マースデン)
ナイト・リッダー社の若手記者。恋愛は少し苦手のよう。
ジョー・ギャロウェイ(トミー・リー・ジョーンズ)
ジャーナリスト。元従軍記者で、多くのコネを持つ。
※日本では、某缶コーヒーCMの「ジョーンズ」さんとして知られていますね(笑)
「記者たち〜衝撃と畏怖の真実〜」のストーリー
2001年9月11日、悲惨なテロが起こった際の、「ナイト・リッダー」という新聞社のワシントン局につとめる4人の記者たちの物語。
「イラクは大量破壊兵器を持っている」という姿勢のブッシュ政権、そしてそれを報じるニューヨークポスト、ワシントンジャーナルなどに打って変わって、「本当にイラクに大量破壊兵器があるのか?」という姿勢を取り続けたナイト・リッダー社。
地方新聞に記事を配信しているナイト・リッダー社の記事は、地方新聞の意思で掲載してもらえず、記者たちが取材した内容が世に出ないこともありました。
そんなとき、局長のジョンは何度も抗議の電話をいれます。
少数派であるナイト・リッダー社はどんどん孤立していくことに…。
「記者たち〜衝撃と畏怖の真実〜」で感じたこと
理想の上司
ジョンのような上司に巡り合いたかったな、と思うような、どっしりと構えているジョン。
そして、真実を求める気持ちが強く、部下に任せきりにするのではなく自らも動く。
記者として、上司として、慕われているのだろうなと思いました。
情報に対する自己解釈と判断
「フェイクニュース」が蔓延している昨今ですが、当時はまだその概念があまりなかったとおもいます。
その中で、政府、そして大手メディアが取り上げる情報を「真実か?」と問い続けることは容易でなかったと想像できます。
実際、私も、ナイトリッダー社の主張を知りませんでした。
誰でも気軽に情報を発信/受信できる世の中だからこそ、読者にも高いメディアリテラシーが求められる時代だとおもいます。
映画の最後に、ジャーナリスト本人が出演した番組の映像が流れます。
ぜひ最後まで観てみてください😊